こんにちは、現役派遣薬剤師のあいです。
私は薬剤師5年目で派遣薬剤師になったのですが、
薬剤師3年目ぐらいの頃から
残業なく自由に休みがとれる派遣薬剤師に憧れていて、
今は辛いけど頑張ろう。。。
と思いながら、働いていました。
でも、実際、派遣薬剤師って何年目ぐらいになったらなっても大丈夫なんでしょうね。
twitterでも、私のもとに似たような質問が何件かきました。
私は現在は派遣薬剤師になり、
いろいろな店舗をまわっていくうえで、
何人かの派遣薬剤師さんと一緒に働く機会が多々ありました。
大きい規模の薬局だと、
派遣薬剤師が2~3人いる、ということも結構普通にあったりします。
そのなかには、
1年目で派遣薬剤師になった方や、
2年目・3年目で派遣薬剤師になった方もいました。
そういった方々と一緒に働いてみて、
私が感じたことや、本人から聞いた話をこれからお話したいと思います!
薬剤師一年目で派遣薬剤師になった人の話
薬剤師一年目で派遣薬剤師になった、いちさん(仮名)のお話です。
いちさんは、単発派遣で、毎回違う薬局に行くという働き方をしていて、
私はこの日1日だけ、いちさんと一緒に働きました。
いちさんは、正社員を半年経験したあとに、
すぐに派遣薬剤師になったと言っていました。
『半年?!』
と私は内心ものすごくびっくりしてしまいました。
なぜ派遣薬剤師になったのか?と聞くと
『やりたいことがあって、そのお金をためるために短期間でたくさん稼ぎたい』
という理由でした。
やはり、半年で派遣薬剤師になるというのは、
何か理由があるのですね。
この薬局は大学病院前の大型店舗で、
とてもとても忙しい店舗でした。
派遣薬剤師は、基本的に投薬のみだったのですが
いちさんは、
投薬をすごい速さでこなし、
さらに、投薬をこなしきったら、
自分の仕事ではないはずの、監査も手伝う!
というものすごい速さで仕事をこなしていました。
正直、私は
薬剤師になってまだ半年だったら、知らない薬もたくさんあるんじゃないかな?
と思ってしまいました。
しかし、店舗の人たちは、
すごい!仕事早いですね!
監査も手伝ってくれるんですか?!ありがとう!助かります!!
と、いちさんの仕事の速さに、とても喜んでいました。
いちさんは、その日の休み時間に、
こんなことを話してくれました。
「 派遣薬剤師のお客さんは、患者じゃなくて、店舗のスタッフです。
だから、患者さんのために、ではなく、
店舗のスタッフのために働くという気持ちでいる。
派遣薬剤師は店舗の人達が求めている仕事を、
いや、求められている以上の仕事をしなければならない。
この店舗は忙しい店舗で、患者さんに丁寧に投薬することよりも、
素早く投薬して戻ってきて欲しいと社員さんは思っているようだから、
これでいいんです。」
と言っていました。
私はここで、
派遣薬剤師にとって大事な考え方を、薬剤師一年目のいちさんから教わったのです。
”派遣薬剤師のお客さんは、患者ではなく、店舗のスタッフ。”
このことについて、
私の見解も含めて詳しく別の記事に書いたので、
もっと知りたい方はこちらの記事をお読みください^^
いちさんは、こうも言っていました。
「薬剤師一年目で派遣になって、
はじめはわからない薬ばかりで、正直、薬情みながら投薬していたりしたけど、
単発派遣で毎日違う店舗で働いていると、
毎日いろんな薬に触れるので、だんだん薬のこともわかってきました。」
な、なるほど。
一年目でも、いちさんのように割り切って働くことができるのであれば、
派遣薬剤師になるのもありだと思います。
薬剤師二年目で派遣薬剤師になった人の話
私が思うに、二年目って、
新人から、自立した薬剤師へと、
薬剤師として大きく成長をする時期だと思っています。
今まで新人扱いされていたのが、
4月になって、後輩ができて、
後輩に負けたくない!という思いで、こっそり家で勉強したり、
後輩にかっこつけて、いろいろ教えてあげたりしていくうちに、
自分がすごく成長していくんですよね。
二年目の前期では、まだまだ頼りない薬剤師も、
二年目の後期になると、
しっかりして、
店舗の規模によっては、管理薬剤師になる人もでてきたりします。
つまり、何が言いたいのかというと、
二年目でも、前半と後半では
薬剤師としてのスキルが大きく違ってくるという話です。
私が出会った派遣薬剤師で、二年目の方は、
みな二年目の後半で派遣薬剤師になった方でした。
もしかしたら、
二年目の前半で派遣薬剤師になる方もいるのかもしれないですが、
私はまだ出会っていません。
私の意見としても、
二年目の前期は、後輩もできて、一番の伸び盛りだから、
正社員として働いていたほうがスキルアップできるので、
特別な事情がなければ
派遣薬剤師になるのは、もう少し待ってみるのがいいよ。
と思います。
では、二年目の後半で派遣薬剤師になった、
にーさん(仮名)のお話をしますね。
なんで派遣薬剤師になったのか?と聞くと、
「正社員で働いていた薬局が、残業も多いし、
上司との人間関係も辛くて、辞めたんです。
派遣薬剤師を私でもできるのかわからなかったけど、
だめだったら、辞めればいいや。と思ってはじめてみました」
とのことでした。
なるほど。
正社員を辞めて、
派遣薬剤師も合わなかったら辞めればいいや、という考えですね。
「私はプライドとかもあまりないから、
店舗の人の指示に従って動くし、
投薬もさっと出してきてと店舗の人に言われれば、
はーい。って言ってポイポイ投薬するから、
店舗の人に喜ばれることが多くて、
派遣薬剤師は合ってるのかもって思って続けてます。」
にーさん(仮名)は、素直で、
店舗のスタッフの指示に従って行動できているから、
店舗のスタッフに好かれているのですね。
個人差はありますが、
二年目後期だと、
最低限の知識はあり、
しかし、薬剤師としての経験は少ないため、
変なプライドがなく、素直に指示に従うことができて、
結果、店舗の人に好かれるのかもしれないですね。
二年目後半でも、にーさん(仮名)のように、
最低限の知識と、素直な心があれば、
派遣薬剤師としてやっていくことも可能だと思います。
薬剤師三年目で派遣薬剤師になった人の話
薬剤師三年目で派遣薬剤師というパターンは結構よくみかけます。
薬剤師三年目の代表として、
スリーさん(仮名)と、さんちゃん(仮名)の話をしていきますね。
スリーさんの話
スリーさんは、薬剤師歴2年半で派遣薬剤師になったと言っていました。
なんで派遣薬剤師になったのか?というと、
「前の薬局がドラッグストアで23時までだったんですけど、その生活が辛くてやめました。
この2年半は仕事ばかりでやりたいこともできなかったので、
しばらくはプライベート中心にしようと思って派遣薬剤師になりました」
とのこと。
スリーさんは、薬の知識は最低限あるようなのですが・・・
薬歴書くのがとにかく遅い!
薬歴書き終わってないのに、パソコンの前でなんか爪いじりしてる・・!!!
動きも悪い!
なんかフラフラ歩いてる!
急ごうという気持ちが全く伝わってきません。
店舗の人達も、
「もっと早く薬歴を書いてください」
とスリーさんに言っていました。
スリーさんの仕事の遅さは、
3年目だから、とかじゃなくて、
今まで、「急いで」と上司から言われてこなかった環境のせいのような気がしますね。
スリーさんの投薬での対応や、
監査の正確さなど
薬剤師としての知識やスキルは特に問題なかったので、
『テキパキ働こう』という気持ちや、
『店舗の人のためにできることをしよう』という気持ちが
欠けているという点だけが残念に感じました。
さんちゃんの話
さんちゃんも、スリーさんと同じで、
2年半正社員をしたあとに、派遣薬剤師になったと言っていました。
「正社員の仕事が嫌で、辞めることにしたのですが、
前の会社を辞めるタイミングでちょうど結婚も決まって、
新婚で、残業は嫌だなと思い、
正社員じゃなくて派遣薬剤師の道を選びました」
と言っていました。
さんちゃんは、正社員のときは、
忙しい店舗で働いていたようで、
そのためか、
動きがテキパキしていて、
しかも、回りをみて動けているので、
これをしてほしい!というときに、
言わなくても気づいてしてくれたりと、
一緒に働きやすかったです。
そのため、店舗の人達にも好かれていて、
ずっとこの店舗にいてほしいと言われていました。
三年目で派遣薬剤師は全然問題ないな、とさんちゃんを見て思いました。
三年目薬剤師のまとめ
三年目薬剤師で派遣をしている方を何人かみていると、
当たり前のことといえばそうなのですが、
個人差があり、
一概に、三年目なら誰でも派遣薬剤師できるよ!
とは言い切れません。
スリーさんのように、
仕事ができないと思われる派遣薬剤師もいる一方、
さんちゃんは、派遣薬剤師として店舗の方々に喜ばれていました。
その違いというのは、
知識量や、ポテンシャルというよりも、
今まで正社員で働いていた環境によるものや、
薬剤師としての価値観によるものが
が大きいのではないでしょうか。
派遣薬剤師として働く上で大事なことは、
いちさんが言っていたとおり、
店舗の方々の意向に合った働き方をすることができるか?
それだけです。
どの店舗でも、
仕事をが遅い人よりは、
テキパキと正確にこなす薬剤師のほうが喜ばれる、
というのは、言うまでもありません。
スリーさんは、
テキパキ働いて欲しいと店舗の人が思っているのにも関わらず、
仕事が遅いうえに、急ごうともしない
というのが回りをイラつかせていました。
しかし、
投薬や監査のスキルとしては、
スリーさんも問題はありませんでした。
三年目で派遣薬剤師として働いている方は、
たくさんいらっしゃるので、
もしあなたが三年目で、派遣薬剤師になれるのだろうか?
と不安になっているとしたら、
店舗の人のことを考えながら働くことを意識すれば、
派遣薬剤師として働ける!
と私は思います。
派遣薬剤師に興味はあるけど、不安・・・という方へ
ここまで読んで、
派遣薬剤師に興味はあるけど、
自分でもできのか、やっぱり不安・・!!!
という方に、私がオススメしている方法は、
単発派遣を使って1日だけ派遣薬剤師を体験してみる!
という方法です。
平日休みの日に、1日だけ、
他の薬局で派遣薬剤師として働く、ということです。
ネット上でいろんな人の体験談を読んで悩むよりも、
実際に一度派遣薬剤師を体験したほうが、早かったりするのです。
その週は、正社員で週5+派遣で週1と、
合計週6働くことになってしまいますが・・・
1回だけ週6なら頑張れる気がしませんか?(笑)
それに、単発派遣は時給が高く、相場は3000円ぐらいなので、
1日働けば24000円稼げちゃいます。
この方法で、
と思えば、
正社員を辞めて正式に派遣薬剤師になればいいですし、
と思ったら、
もう少し正社員を続けてみましょう。
単発派遣をするにあたってオススメの派遣会社は
こちらの記事を参考にしてください!
派遣薬剤師になって私は・・・
私は派遣薬剤師になって1年ちょっとなのですが、
派遣薬剤師になることで、人生が大きく変わりました。
それはもう、激変したといっても過言ではありません。
今の私の姿は想像もできませんでした。
正社員の頃の私はというと・・・
残業地獄だったので、家に帰ったら寝るだけの生活でした。
友達との飲み会があっても行けないし、
ジムに行ったり、習い事をする余裕もありません。
薬の勉強も、
と思っていたのに、
残業して仕事から帰ると、
と思ってしまって、勉強しませんでした。
また、土曜日に、友達や彼氏と遊ぶことができないのも、
私にとってはつらかったです。
勉強をしなければいけないのに、しない自分に対する嫌悪感や、劣等感。
趣味や友達との時間を充実させたいのに、できない葛藤などで、
心が押しつぶされそうでした。
ですが、今は違います。
派遣薬剤師になってから
その全てがかなうようになりました。
仕事も、勉強も、趣味も、家族との時間も
全てをバランスよくこなすことができて
自分のやりたいことが自由にできるって、
こんなに人生楽しいんだ!
と日々感じることができています。
私が派遣薬剤師になってどう変わったのか?
物語にしてみたので、
よかったらこちらも読んでみてくださいね^^
(画像をクリックすると読めるようになっています)
でもまだ●年目だから私にはまだ無理かなあ・・・